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LCD選定のポイントについて

選定をするうえでLCDには様々な仕様があり、使用用途や使用環境によっても最適な製品が異なります。

そこで今回はLCDの代表的な仕様についてご紹介できればと思います。

 

■ モノクロ or カラー

こちらの差についてはその名の通り、色の表現方法の違いです。

モノクロLCDは白と黒のみで画像を表示しますが、カラーLCDは赤・緑・青の3原色のフィルターを使って色を表現します。

 

モノクロLCDにつきましては以前こちらのブログでご紹介しておりますので、今回のご紹介からは外させていただきます。

モノクロLCDのご紹介は過去記事にてアップしておりますので、ご興味のある方は下記URLからご覧ください。

 

モノクロLCDでお困りではないですか?

 

カラーLCDにつきましては一般的にTFTと呼ばれ、様々なシーンで見かけることがあるかと思います。

今回の記事はそんなTFTの選定ポイントについてご紹介していきます。

 

■ パネルの種類について (TN方式、VA方式、IPS方式)

液晶パネルは液晶分子の駆動方式によって、TN方式、VA方式、IPS方式の3種類に分類でき、それぞれの特徴は以下の通りになります。

 

TN (Twisted Nematic) 方式:

⽣産技術が確⽴しており普及率も⾼いために⽐較的安価に購⼊でき、応答速度が速いことがメリットとなります。

しかし、見る角度によって色合いが変化してしまい視野角が狭く、色の再現性があまり良くない点がデメリットです。

 

VA (Vertical Alignment) 方式:

TN方式より視野角が良いのがメリットですが、IPS方式と比べると視野角や色の再現性が劣る点がデメリットです。

ただ、コントラストはどの方式よりも優れているので、その点は大きな特徴です。

 

IPS (In Plane Switching) 方式:

視野角が非常に良く、見る角度によって色合いが変化しにくいことがメリットとなります。

しかし、その他の方式と比べると価格が高いことやコントラストが低くいことがデメリットです。

 

下記画像は当社の4.3インチデモ機で比較したものとなります。

 

■ タッチパネルの仕組みについて

タッチパネルには主に以下の2種類の方式があります。

 

CTP(静電容量方式):

指が画面に接触することで静電容量が変化し、その変化を検出することでタッチ位置を検出する方式です。

指のほかにも導電性のあるものであれば反応します。

 

マルチタッチに対応できるのがメリットですが、静電気の発生しないものや手袋をした手では反応しないのがデメリットです。

スマートフォンやタブレットなどに多く使われています。

 

RTP(抵抗膜方式):

画面に2枚の透明電極膜を重ねておき、指などで押すと上下の電極が接触して電圧の変化を検出する方式で手袋などをしていても反応します。

 

一度に認識できるのは1点のみですが、その分誤操作を防ぐ効果がメリットとして見込まれますので、ATMや窓口の券売機、工場などのFA用産業機器に使われていることが多いです。

しかし、画面の透過率が低く、衝撃などに弱い点がデメリットになります。

 

 

■ TFTモジュールの輝度について

輝度は画面の明るさを表す指標で、cd/㎡(カンデラ)という単位で表されます。

輝度が高いほど明るい環境でも見やすくなりますが、その反面消費電力も増えます。

屋外で使用する場合は太陽光などの影響を受けるため高輝度のものが必要とされています。

 

タッチパネルを貼り付ける場合には貼り付けていないものと比べ、20%程度ほど輝度が落ちますので、その点には注意が必要です。

 

今回ご紹介した点は一部に絞った仕様のご紹介となりますので、その他にもインチ数やインターフェース、解像度など多くの要素が関係いたします。

 

当社のTFT取り扱い一覧資料はこちらからご確認いただけます。

https://mie-elec.co.jp/download/

 

選定の際にお悩みの方はこちらの記事を参考にしていただき、選定のうえでのご相談やご不明な点があれば是非当社までお問い合わせをいただければ幸いです。

 

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